コミヤマユウヒのVOLVO オトナのナイトスクールVol,04

ゲスト講師:dancyu編集長・植野広生

~おうちごはんの楽しみ方~ 


ミュージシャンの小宮山雄飛さんがさまざまな分野に精通したゲストを“講師”として招き、大人の趣味・知識の世界を掘り下げるトークイベント「コミヤマユウヒのVOLVO オトナのナイトスクール」。4回目の開催となる今回は、dancyu編集長・植野広生さんをお迎えし「おうちごはんの楽しみ方」をテーマにトークを繰り広げました。

プライベートでも親交のあるという小宮山さんと植野さんですが、この日はなぜかお互いにやや緊張した面持ち。聞けばお二人、いつもはお酒を片手に食事を楽しみながら“しょうもない話”で盛り上がっているそう。改めてトークショーという場で「食の話を」となると、少し照れくさい様子です。

 

 

“食”を突き詰めた先にある

おうちごはんの醍醐味とは

 

植野「雄飛くん、家でごはん食べる?」

 

小宮山「食べます。家ではなるべく野菜をとりたくて、料理の味付けもシンプルにすることが多いですね」

 

植野「家では『ごはん作るの面倒くさいな……』と思うときもあると思うんだけど、そんなとき『これさえあれば何でも美味しくなる』みたいな常備調味料があるとすごく便利なんだよね。例えば『ナッツバター』。湯煎で溶かしたバターに砕いたナッツを混ぜてまた固めるんだけど、これが本当に美味しい。ナッツだけじゃなくてハーブやニンニクでもいいんだけど、混ぜる食材を変えて何種類か作っておけば、茹で野菜に添えるだけで食卓が一気に華やかになる。野菜のほかに肉とか魚に合わせてもよくて、この前はカジキマグロのソテーにのせたらめちゃくちゃ美味しかった」

 

小宮山「うわぁ……ナッツバターさえあれば何でも延々と食べられちゃいそうですね」

 

植野「あとは『味付けパン粉』もおすすめ。家庭でパン粉が余っている人も多いと思うんだけど、フライパンにオリーブオイルをしいて、こんがりキツネ色になるまでパン粉を炒める。塩で味付けして常備しておけば、料理に合わせるソースとしても使えるし、焼いた肉にふりかければ“揚げないカツ”みたいにもなって、本当に便利」

 

小宮山「それ、めちゃくちゃいいですね。特に揚げ物なんて面倒くささが勝って家であんまりやらないし。クルトン感覚でサラダにかけてもよさそう」

 

植野「炒める時にハーブやコショウ、スパイスを入れてもいいし、オリーブオイルのかわりにゴマ油で炒めて中華風にしてもいい。最近は、スーパーに売っているボイルされたホタルイカにカレー粉でアレンジした味付けパン粉をつけるのにハマってるよ」

 

小宮山「それ絶対やります」

 

植野「今日のテーマの『おうちごはんの楽しみ方』っていくつか方向性があって、例えば『今日は時間があるから3時間かけて煮込みを作ろう』というのも一つの楽しみ方だと思うんだよね。でもなるべく手間を掛けずに美味しいものを作って、その分食事中の会話を楽しむというのもまた一つで。僕も最近はそういう気分かな」

 

小宮山「たしかに。食を突き詰めると、最終的には『誰と食べてどんな会話をするか』に行き着きますね」

 

ともに料理もお酒も大好きなお二人。「作りながら飲む?」と植野さんの問いに「飲みますね」と小宮山さん。話題はそこから、かつてdancyuの特集テーマにもなった「ノンアル」へとうつります。

 

植野「お酒を飲まない人たちは飲む人のことを“ノン下戸”と呼ぶんだって。だから“ノン下戸”の僕からすると飲まない人は“アンチ・ノン下戸”」

 

小宮山「言葉がめちゃくちゃじゃないですか(笑)」

 

ダジャレや言葉遊びが好きだという植野さんに、小宮山さんは笑いが止まりません。

 

 

“ノン下戸”二人による

おうち飲みのススメ

 

お酒のお話が出たところで、会場には小宮山さんお手製のレモンリキュールが登場。瓶に入った原液をグラスにうつし、炭酸水をシュワーっと注ぐと、レモンサワーの完成です。乾杯をして、ゴクリと一口。

 

小宮山「ん!?美味しい!」

 

植野「ちょっと待って。その『ん!?』って言うの、僕じゃない?」

 

小宮山「いやごめんなさい。僕も今日初めてこれを飲むのでつい自分でリアクションしちゃった(笑)」

 

植野「それじゃあここで僕から、家で簡単に作れるおやつを紹介しますね。本当は最後に出そうと思ってたんだけど、このレモンサワーにも合いそうなので」

 

そう言って植野さんが取り出したのは、最中の皮に干し柿、クリームチーズ、リンゴバター、そしてクルミ。

 

植野「最中のかわりに薄く切ってカリカリにしたトーストとかでもいいんだけど……。こうやって挟むとおしゃれな感じでしょ? おやつと言いつつ、おつまみ的にも楽しめると思う」

 

小宮山「じゃあいただきますね……うまっ! こういうのっていつ考えているんですか?」

 

植野「そんなにじっくり考えてるわけじゃなくて、『これとこれを組み合わせたら美味しくなりそうだな』って閃いたものを試してる感じかな。クリームチーズとかドライフルーツとかちょっとしたものを常備しておいて、それにコショウをふるとワインに合うとか、ハチミツをかけるとレモンサワーに合うとか。家で眠っている調味料をいろいろ使ってみると新しい発見が広がるし、おうち飲みもさらに楽しくなると思う」

 

小宮山「昔はお酒と甘いものって相容れないと思っていたけれど、大人になると変わりますよね。最近は世の中的にも甘いものにちょっとコショウをかけるとか、チョコレートでも山椒風味のものとか、スイーツとおつまみの垣根がなくなってきて、ハイブリッドで美味しいものが増えてきたように思います」

 

甘いもの繋がりで、続いて会場に登場したのは「セムラ」。VOLVO本社があるスウェーデンの伝統菓子で、ナイトスクールの会場、ボルボ スタジオ 青山カフェ&バーでは季節に合わせてアレンジされたセムラをいただくことができます(この日は翌日から提供が始まる「さくらのセムラ」が登場)。

 

小宮山「植野さん先に食べてもらっていいですか? 僕だいたい『うまっ!』って言っちゃうので(笑)」

 

植野「あ、思いのほかジワっときますね。素朴で美味しいです」

 

小宮山「うまっ!これ普通に完食しちゃうな」

 

初めてのセムラを楽しみながらも、植野さんは「スウェーデンでは国民的に人気があるんですか?」「どんな時に食べるんですか?」と次々に質問。編集者としての顔を覗かせていました。

 

 

“食いしん坊”の

飽くなき探究心

 

植野「もし隣に同じものを食べている人がいたら、僕は絶対にその人よりもそれを美味しく食べたい。例えばナポリタンだったら、粉チーズをスプーンにかけてから巻きつけるのか、巻き取ったものにふりかけるのか。牛丼だったら肉で紅生姜を巻くのか、肉の上に紅生姜をのせるのか。こんなちょっとしたことで一口ごとに新しい美味しさに出会えるし、一皿や一杯の中で何通りもの楽しみ方ができるから」

 

小宮山「突き詰めてるなぁ」

 

植野「800円のナポリタンでも、粉チーズを駆使すれば840円くらいの価値になる。その40円分が楽しいのよ」

 

小宮山「たしかに。劇的に1600円になることはないですもんね」

 

植野「絶対ならない(笑)。本当にちょっとの違いなんだけど、それが積み重なったら一生のなかで感じられる“味わい”ってものすごく大きなものになる。だから一食一食の積み重ねを大切にしたいと思うんだよね」

 

小宮山「そこが植野さんがご自身を“グルメ”ではなく“食いしん坊”と呼ぶ所以なんですね」

 

植野「“食の専門家”とも違くて、僕にとって“食を楽しむ”というのは人生の一部で、たまたま食に対する好奇心が人より強いってだけだと思う。美食を極めるのではなく、食事することそのものを楽しみたいし、ごはんを食べながら音楽とか映画とかスポーツとか、いろんな話をしたい。もちろん料理が出てきたらできたてを食べるし、『美味しいね』『これなんだろうね』って話はするけど、それを楽しみつつ、お酒とか雰囲気とか会話とか、そこにあるものすべてを楽しめるのが“食いしん坊”だと思っています」

 

約2時間のナイトスクールはあっという間に終了。2人の食いしん坊によるトークは、新たな発見に溢れるものになりました。

 

小宮山雄飛さんがキュレーター・司会となり、大人の知的好奇心を満たしてくれる「コミヤマユウヒのVOLVO オトナのナイトスクール」。次回もお楽しみに。

 

※今回のイベントは新型コロナウイルスの感染拡大に鑑み、観覧客無しの無料動画配信形式で開催いたしました。

 

https://vc-japan.jp/aoyama/event/

 

 

■2020/3/4(水)19:00〜

コミヤマユウヒのVOLVO オトナのナイトスクールVol,04

ゲスト講師:dancyu編集長・植野広生


■小宮山雄飛

東京・原宿生まれ。1996年ホフディランのVo&Keyとしてデビュー。音楽活動以外にもラジオ・テレビ・雑誌など活躍の場を広げ、今最も多くレギュラー・連載を持っているミュージシャンであり、カルチャー・流行面で同世代へ大きな影響力を持つ一人である。 食通として知られ、食にまつわるコラムの執筆やNHK「給食のほそみち」をはじめとしたメディア出演など、”音楽界のグルメ番長” の異名を持っており、『カレー粉・スパイスではじめる 旨い!家カレー』(朝日新聞出版)『今日もひとり酒場』(扶桑社)などを出版。また、自身が渋谷に構えているレモンライス専門店「Lemon Rice TOKYO」のレシピ本 『レモンライスレシピ 』(扶桑社)を出版。2015年には、渋谷区の観光大使に就任するなど、多彩な能力を発揮してさまざまな活躍を見せるマルチクリエイター。

hoff.jp

■植野広生

1962年、栃木県生まれ。七五三で神社にお参りした際にお神酒をお代わりする。法政大学法学部に入学。上京後すぐに、銀座のグランドキャバレー「モンテカルロ」で黒服のアルバイトを始める。その後、鰻屋や珈琲屋、アイスクリーム屋など多数の飲食店でアルバイトを経験。卒業後、新聞記者を経て、出版社で経済誌の編集を担当。その傍ら、大石勝太(おおいし・かつた。「おいしかった」のシャレ)のペンネームで「dancyu」「週刊文春」などで食の記事を手掛ける。2001年プレジデント社に入社、以来「dancyu」の編集を担当し、2017年4月に編集長に就任。趣味は料理と音楽。食と音楽のイベントを手掛けるなど幅広く活動。2019年11月、高知の「土佐おきゃく大使」に委嘱される。「情熱大陸」(毎日放送)、「プロフェショナル 仕事の流儀」(NHK)、「アナザースカイ」(日本テレビ)、「人生最高レストラン」(TBS)、「世界一受けたい授業」(日本テレビ)、「断ちごはん」(BS日テレ。レギュラー)などテレビやラジオの出演多数。いまだに「大きくなったら何になろう」と真剣に考えている。

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